チャタテ虫
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この虫は主として食品や紙類の害虫として
世界中に分布している昆虫です。
本やアルバムの間、引き出しを開けた時、
或いはソーメン、カツオブシ等を取り出した時等によく見る虫ですが、一般的には戸外の乾草木、樹皮上、葉上、石面、地表など野外に生活し、蘚苔類、カビ又は、腐敗有機物を食べています。
屋内にも生息し、国内の屋内で多いものは、
ヒラタチャタテ、カツオブシチャタテで、
家具、抽出書籍、ダンボール等の紙類、皮革製品、菓子、麺類、穀類、チーズ、鰹節、干魚、
その他貯蔵食品の他色々なものに多く、
それらのカビや菌類を食べて生活しています。

噛虫目の昆虫で成虫は1mm〜1.5mm位、
淡黄褐色で、人体を噛む等の直接影響を与えることはありません。

屋内害虫として発生或いは侵入経路については、
この虫が住宅の新旧に拘らず生息し、
雑食性であり屋内の至る所に原因となる可能性があります。
光を嫌い、畳下の床板の上、引出し等の中、紙類の間、
押入れ等に生活し、夜は比較的表面に出て活動しますが、
ベランダ等に植木が置かれ、そのものが湿気を持つと、
そこに多く見られることがあります。

梅雨から夏にかけて大発生することが多く、
要は湿度がこの虫の発生に大きな原因となります。
特に最近の住宅はコンクリート造りで、
アルミサッシュ等住宅空間に非常に気密性が高く、
又ひとつのフロアーに炊事場、風呂場等が居室とともに
存在しており、状況によっては非常に虫の発生条件に適した
環境になります。

この虫は、畳(食品にも)に発生するケナガコナダニに
間違われることがありますが、
条件的に発生する環境は似ていても、ダニでなく昆虫です。
畳に関係する最も多い害虫
コナチャタテ
(粉茶柱虫)
コナヒョウヒダニ
(チリダニ科)
ケナガコナダニ
(コナダニ科)
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